セルロースナノファイバー関連銘柄!鉄より強く、鉄より軽い次世代バイオマス素材に注目

素材

鉄より5倍強く5倍軽い次世代バイオマス素材のセルロースナノファイバー(CNF)が世界的に注目を集めています。

セルロースナノファイバーは鉄の代替素材として注目されており、特に自動車分野での実用化が期待されています。

自動車に使われている鉄鋼がセルロースナノファイバーに置き換わるとしたら、製紙・繊維産業に与える経済的インパクトは計り知れないものとなります。

セルロースナノファイバー関連銘柄に注目していきましょう!

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セルロースナノファイバーとは?

次世代バイオマス素材であるセルロースナノファイバーが世界的に大きな注目を集めています。

セルロースナノファイバー(CNF)とは何か?

セルロースナノファイバー(CNF)とは、木質パルプをナノレベルに微細加工した次世代バイオマス素材です。

セルロースナノファイバーは、重量は鉄鋼の20%程度の軽さでありながら、鉄鋼の5倍以上の強度を持ち、熱による変形がガラスの2%程度しかないという特徴を持ちます。

また、セルロースナノファイバーの原料であるセルロースは、あらゆる木材や植物から抽出可能であるため、資源が枯渇する心配もありません。

日本でも、間伐材などの森林資源を有効活用することが可能となるため、衰退する林業の活性化に繋がることも期待されます。

セルロースナノファイバーは、自動車や電子機器向け樹脂補強材、食品や化粧品の包装材といったさまざまな産業用素材として活用されることが見込まれています。

一方で、セルロースナノファイバーの生産コストは現状ではまだ高く、量産されていないため安全性や耐久性に関する基礎データが十分に集まっていません。

セルロースナノファイバーの本格的な実用化に向けて、量産体制が確立されて生産コストが大きく下がることが期待されています。

セルロースナノファイバーが注目される背景は?

経済産業省は、2030年までにセルロースナノファイバーを1兆円市場に育成する目標を掲げています。

セルロースナノファイバーは、インクや紙オムツ、食品の梱包品といった領域での実用化に留まっていますが、自動車分野での実用化のニュースには注目が集まります。

現在、自動車の多くの部分に使われている鉄鋼がセルロースナノファイバーに置き換わることになれば、製紙・繊維業界に与える経済的インパクトは計り知れないものになります。

近年セルロースナノファイバーは、鉄鋼はもとよりプラスチックの代替素材となる可能性も見えてきています。

プラスチックによる海洋汚染の問題は、G20で最重要テーマとして取り上げられるほど深刻な問題となっています。

世界的な脱プラスチックの流れの中でも、セルロースナノファイバーに注目が集まることが期待されているのです。

・セルロースナノファイバー(CNF)は、鉄鋼より強くて軽い次世代バイオマス素材。
・セルロースナノファイバーは自動車部品で実用化されることに注目が集まる。
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セルロースナノファイバー関連銘柄が上昇する理由は?

この1年のセルロースナノファイバー関連銘柄の値動きを見ていきましょう。

セルロースナノファイバー開発のトップランナー!【3863】日本製紙

製紙国内2位の【3863】日本製紙は、セルロースナノファイバー開発のトップランナーとして知られています。

同社は、セルロースナノファイバーを使った大人用紙おむつ「肌ケアアクティ」や軽失禁用ケア商品「ポイズ」などを商品化していることで知られます。

同社の株価は、2018年6月終わりには1,768円を付けていました。この1年は一貫して上昇しており、2019年4月には2,364円を付け、年間では最大+33%の上昇となっています。

ただ、2019年5月の決算で最終赤字となることを発表したことを受けて大きく売られ、2019年6月初め現在は1,850円前後まで下落しています。

セルロースナノファイバー開発のトップランナーである同社の株価は、この1年で確かに上昇しましたが、「セルロースナノファイバー関連銘柄だから上がった」と言うのは言い過ぎかと思われます。

製紙トップ企業!【3861】王子ホールディングス

製紙国内トップの【3861】王子ホールディングスも、セルロースナノファイバーの開発を進めており、日本製紙と並ぶセルロースナノファイバーのリーディングカンパニーとなっています。

同社は、2019年に入ってから、セルロースナノファイバーの商品化の発表を続けています。

2019年2月には、同社のセルロースナノファイバー「アウロ・ヴィスコ」が株式会社タケ・サイトの生コンクリート圧送先行剤「ルブリ」に採用されたと発表。

4月には化粧品原料向けセルロースナノファイバー「アウロ・ヴィスコ CS」の製品化を発表しています。

王子ホールディングスの株価は、2018年6月末には687円を付けており、2018年10月には861円まで上昇しました。

しかし、その後は米中貿易摩擦で市場全体が売られる流れで下落。2019年6月現在は550円前後で推移しています。

また、残念ながら、今年に入ってからの、同社のセルロースナノファイバー商品化の発表が株価に影響した痕跡は見られません。

 

・セルロースナノファイバーのリーディングカンパニーである日本製紙は上昇し、王子ホールディングスは下落した。
・セルロースナノファイバーは注目テーマになっているとは言えない。
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セルロースナノファイバー関連銘柄リスト

セルロースナノファイバー関連銘柄リストを見ていきましょう。

【3861】王子ホールディングス化粧品原料向けセルロースナノファイバー「アウロ・ヴィスコ CS」
【3863】日本製紙セルロースナノファイバーを使った大人用紙おむつ「肌ケアアクティ」、軽失禁用ケア商品「ポイズ」
【3865】北越コーポレーションセルロースナノファイバーと炭素繊維を融合させた新しい複合材料を開発
【3877】中越パルプ工業高機能セルロースナノファイバーのパイロットプラントを建設
【3880】大王製紙セルロースナノファイバー「ELLEX-S」
【3896】阿波製紙セルロースナノファイバーの研究・開発
【4461】第一工業製薬セルロースナノファイバーを原料とした増粘剤「レオクリスタ」
【4963】星光PMCセルロースナノファイバー複合材料「STARCEL」
【7911】凸版印刷セルロースナノファイバーを使った「CNFバリア紙カップ」
【7976】三菱鉛筆セルロースナノファイバーを使ったゲルインクボールペン「ユニボール シグノ 307」
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オススメのセルロースナノファイバー関連銘柄3選!

2019年に注目おすすめのセルロースナノファイバー関連銘柄を3銘柄見ていきましょう。

【3863】日本製紙

市場東証一部
企業概要国内製紙2位、世界8位の製紙業界のリーディングカンパニー。

国内製紙2位の日本製紙は、国内製紙1位の【3861】王子ホールディングスとともに注目の銘柄です。セルロースナノファイバーを使った大人用紙おむつ「肌ケアアクティ」や軽失禁用ケア商品「ポイズ」を手掛けており、今後もセルロースナノファイバーを使った製品をリリースすることが期待されます。

セルロースナノファイバーのリーディングカンパニーとして王子ホールディンスグスとともに必ず抑えておきましょう。

【3896】阿波製紙

市場東証一部
企業概要特殊紙製造メーカー。自動車エンジン用フィルターでは国内トップ。

阿波製紙は、フィルターペーパーや逆浸透膜(RO)支持体紙に強みを持つ特殊紙製造メーカーです。同社は、セルロースナノファイバーの研究・開発をしており、かつてセルロースナノファイバー関連銘柄として物色されたことがあります。

自動車エンジン用フィルターに強みを持つことから、セルロースナノファイバーの実用化が期待される自動車向けとしても注目です。

【4963】星光PMC

市場東証一部
企業概要製紙用化学薬品や印刷インキ用・記録材料用樹脂の製造販売を手掛ける。

製紙用化学薬品メーカーの星光PMCも、セルロースナノファイバー関連銘柄として注目されます。

同社は、2018年6月にセルロースナノファイバー複合材料「STARCEL」が、アシックスの最新ランニングシューズ「GEL-KAYANO25」のミッドソール部材の原材料の一部に採用されたことを発表しています。

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まとめ

セルロースナノファイバー関連銘柄は、マーケットで長期的に注目を集めるテーマ株にはなっていないというのが現状です。

ただ、世界的な脱プラスチックの流れなどを受けて、今後大きく買われる可能性は十分に秘めています。

特に、日本経済をけん引する自動車産業での実用が本格化することになれば、そのインパクトは計り知れないものになると期待されます。

セルロースナノファイバーの実用化を阻む要因となっている生産コストが大きく下げられるかどうかがポイントになりそうです。

セルロースナノファイバーに関するニュースにはアンテナを張っておき、関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう!