黒鉛電極関連銘柄に追い風。チェック必須の主要関連4銘柄

テーマ株

鉄スクラップを溶かす導電体として使われる黒鉛電極。
この黒鉛電極の価格が2017年から3倍以上も急騰しました。

 

さらに中国の「地条鋼」規制。
これにより関連銘柄の株価が軒並み上昇しました。

 

関連銘柄の代表格である4銘柄はすべて2倍以上も上昇しており、わかりやすい関連銘柄ともいえます。

 

今回は、黒鉛電極の基本、中国でおこった規制とはなにか。
主要4銘柄などについてお伝えしていきます。

[ad] >>投資家向きのオススメゲームとは?

黒鉛電極とは?

黒鉛電極とは、高炉方式によって炉の内部で鉄を溶かしているもののことです。

 

「鉄」を作る方式には高炉方式と電路方式の2通りあり、
高炉方式では、一度利用した鉄くずなどを電気炉でリサイクルするのですが、この炉の内部で鉄を溶かしているのが「黒鉛電極」なのです。

 

黒鉛は優秀な素材であり熱伝導率、耐久性に優れ、衝撃にも強いです。

電気抵抗が低いので、強い電流を流して熱を溶かすことができるという特徴もあります。

黒鉛電極の国際価格が急騰している

黒鉛電極の価格は2017年に比べて、3倍以上に値上がっています。

原因は中国政府が「地条鋼」を取り締まりを強化したことにあります。

 

地条鋼とは、違法な鋼鉄であり中周波誘導電気炉という電炉で製造された製品であり、
成分や品質が安定しない粗悪品のことです。

 

これの規制を強化したことにより、正規品の需要が高まり近年低迷していた黒鉛の価格が急騰したのです。

 

中国には粗悪品が蔓延しており、電路の増産余地が大きいです。

そのため、価格上昇はしばらく続くと見られています。

>>投資家向きのオススメゲームとは?

黒鉛電極関連銘柄のチェック必須の4銘柄

黒鉛電極の製造に関わる銘柄は以下の4銘柄です。

(4004)昭和電工、(5301)東海カーボン、(5302)日本カーボン、(5304)SECカーボン

(4004)昭和電工

電炉用黒鉛電極のほかに、アルミ、ハードディスク外販で首位などはバク広く事業を展開しています。黒鉛電極に至っては、世界トップです。

 

2期連続(2018年12月期)で過去最高益を更新するなど業績も好調。
株価も2017年から2倍以上しました。

ここ2年間では株価は6倍は上昇しており、黒鉛電極関連銘柄の代表格です。

(5301)東海カーボン

電炉用の黒鉛電極のほかに、タイヤ用のカーボンブラックで国内首位、半導体や工場炉の関連製品を製造しています。

2016年には赤字だった企業ですが、黒鉛電極により黒字転換しています。
売上高の韓方近くが黒鉛電極です。

また株価は2017年から2倍以上上昇しており、黒鉛電極の恩恵をしっかり受け取っています。

(5302)日本カーボン


黒鉛電極以外には、炭素製品の大手企業。半導体や太陽電池向けの製品を製造しています。
2018年の12月期が従来の予想を11億円上回りました。

 

炭素製品の関連利益が増えており、他の主要銘柄と同様2度に渡り上方修正をしています。
2017年から株価は2倍以上上昇しています。

(5304)SECカーボン


炭素製品の大手で、アルミ製錬用電極で世界シェア4位です。
黒鉛電極の販売価格を引き上げ、収益を大きく伸ばしました。

 

業績も最高益を更新し、こちらの銘柄も黒鉛電極の恩恵をフルに活用しています。

2017年から、株価は6倍以上も上昇しており好調な銘柄です。

主要4銘柄の材料には注視しよう!

これら銘柄は中国の規制に伴い期待感から買いが集中。
全4銘柄2倍~3倍の株価上昇を見せており、期待のほどが伺えます。

 

今後の黒鉛電極の材料発表時、真っ先に物色される銘柄だと思われますので、ニュース、材料発表には敏感にアンテナを貼っておきましょう。

黒鉛電極関連銘柄リスト

銘柄事業
(4188)三菱ケミカルニードルコークス製造
(5411)JFEホールディングス電気炉メーカー
(5020)JXTGホールディングスニードルコークスの製造
(5410)合同製鐵新日鉄住友系の電炉メーカー
(5423)東京製鐵電炉メーカー、主力は建材
(5440)共英製鋼関西の大手電炉メーカー、ベトナムに展開
(5444)大和工業電炉メーカー、H形鋼主力。韓国、タイなどアジアに展開
>>投資家向きのオススメゲームとは?

まとめ

中国の規制の余波で恩恵を受けている銘柄は、それをしっかり活用し業績、株価を伸ばしています。

 

とくに黒鉛電極関連銘柄として主要4銘柄の(4004)昭和電工、(5301)東海カーボン、(5302)日本カーボン、(5304)SECカーボンは注目すべき銘柄です。

 

各銘柄の買いは一巡した感もありますが、今後の材料発表時これら4銘柄が反応する可能性は非常に高いでしょう。

 

関連銘柄数も多くないので、監視もしやすいセクターです。
今後の動向に注視しておきましょう!