政府が経済の立て直しの柱であると位置付けているのがカジノ法案(IR法案)です。
何かと話題のカジノ関連ニュースですが、日本経済にとってカジノができることで外国人観光客の増加、経済の活性化などさまざまな恩恵をもたらします。
またこれに伴い関連銘柄へ資金も流れ込み、(3625)テックファームHDや(2743)ピクセルカンパニーズ など、IR法案に動きがあるたびに物色される傾向にあり、株式市場を賑わせている注目すべきテーマ株でもあります。
今回はカジノ法案の概要やメリット、デメリット、注目すべき関連銘柄について取り上げています。
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目次
カジノ法案とは?
カジノ法案の正式名称は「IR推進法案」 IRとは「Integrated Resort」のことで、ホテルやショッピングモールなどが一緒になった、総合型リゾート施設のことです。
2020年の東京オリンピックに伴い外国人観光客が増えるため、経済の活性化につながるとの狙いがあり、施設は全国で3ヶ所設置される予定です。
カジノ法案のメリット、デメリット
カジノ法案は日本経済にポジティブな恩恵をもたらすと同時に、懸念される点もたくさんあります。
メリット1:訪日外国人の増加
カジノオープンで海外からの観光客が増えると期待されています。
また、インバウンド消費も増え経済の活性化も期待できますね。
観光収益も増え、カジノ地域の景気は活性化すると予想できます。
メリット2:国内雇用が増える
カジノの合法化により年間6万人以上の雇用が生まれると追われてます。
ディーラーやサービス関連、アミューズメントパークとしても機能するため、それに伴うスタッフなどです。
大量のスタッフが必要になるため、雇用の増加に一役買うでしょう。
メリット3:社会保障の確保に期待
少子高齢化が進む日本では、将来老人社会になる確率が非常に高く、社会保障費もバカになりません。現在でも110兆円が200兆円を超えると言われています。
カジノ大国マカオでは、カジノ収益で1兆円以上あり、それを使い医療、教育費などの補助をしており、さまざまな恩恵を与えています。
そのため社会保障費の確保が期待されているのです。
デメリット:1
最も懸念されているがギャンブル依存症の増加です。
日本の依存率は世界に比べて非常に高く5.6%もあります。
アメリカで0.6%、マカオですら1.78%ですのでどれだけ高いかわかりますね。
パチンコ、競馬、宝くじ、競艇など、実は日本はギャンブル大国なのです。
ギャンブル依存症対策
ギャンブル依存症対策として、日本人には入場規制がされます。
入場回数:週3回までで、月に10日まで入場可能
入場料:6000円
訪日客の外国人は無料で入場可能です。
ちなみに海外でも自国民の入場規制をしているところはあります。
例えば韓国は原則自国民の入場は原則禁止、シンガポールでは入場料に8000円取られます。
自国民でも入場料が無料の国が多いので、比較すると日本はそこそこ高い方になりますね。
デメリット:マネーロンダリングの懸念
マネーロンダリングとは、麻薬や脱税などの”イケナイ”ことをして得たお金を資金洗浄して出処をわからなくすることです。
政府はカジノ運営する業者を選定し、対策を行いますがどこかに抜け穴があると思われますので、実際の運営が始まらないとどうなるかわからないのが現状です。
>>投資家向きのオススメゲームとは?カジノ関連銘柄で株価に影響を与える企業
カジノ運営関連
カジノ自体を運営している企業です。
海外でカジノを運営している企業や、これから新規事業として入ってくる企業もこれに含まれます。
(6425)ユニバーサルエンターテイメント、(4712)アミューズなどがこれにあたります。
建設、不動産、設計関連銘柄
総合型リゾートの建設、設計を手がける企業のことを指します。
カジノ施設は派手な作りになっていますので、建設するにも資金がかかると思われます。
そのため、需要が伸び株価を期待できるでしょう。
(1847)イチケン、(1812)鹿島などがこれにあたります。
スロットゲーム機などを手がける企業
カジノで使うゲーム機やメダルを数えたり、紙幣を数えたりする機械の制作もこれにあたります。
(9766)コナミHD、(6428)オーイズミ、(2743)ピクセルカンバニーズなどが代表的な銘柄ですね。
ショービジネス関連
カジノといえばエンターテイメント!
ラスベガスのカジノ施設にはシルク・ドゥ・ソレイユが公演を行っていたり、ダンスパフォーマンスやマジックショーを行っていたりします。
アミューズメント施設関連にも注目です!
(7860)エイベックスグループ、(4301)アミューズなどがこれにあたります。
>>投資家向きのオススメゲームとは?注目したいカジノ関連銘柄3選
1.(6425)ユニバーサルエンターテイメント
パチンコの大手でマニラでカジノリゾートを展開しています。
日本支店の運営も開設すると発表し、ユニバの本格参戦は必須でしょう。
パチンコ・パチスロ事業も人気機種を多数排出しており、今後の動向にも注目ができる銘柄です。
2.(2743)ピクセルカンパニーズ
カジノ用のゲーミングマシンを開発、製作している銘柄です。
同銘柄はIR法案可決後、一時的に急騰し一気に株価5倍以上まで上昇しました。
その後株価は元の価格に戻りましたが、低位株であるのもポイントです。
本格始動する前にもう一度急騰する可能性を秘めており、一度上昇を始めたら何倍にもなる可能性を秘めています。
監視しておきたい銘柄の1つですね。
3.(3625)テックファームHD
カジノ関連のシステムを開発している企業です。
カジノ法案で動きがあると買われる特徴があり、過去に3900円以上まで上昇を見せた経緯もあります。
※2018年9月現在は1200円
カジノニュースがあればまっさきに確認したい銘柄であるため、カジノ法案のニュースに注視しながら、チャンスがあれば積極的に買いたい銘柄ですね。
>>投資家向きのオススメゲームとは?まとめ
日本でカジノができるのはまだ数年も先になりそうですが、各企業は準備を進めています。
関連銘柄も多岐に渡るため、各セクターごとに監視対象を分けておき、最も敏感に反応するセクターを狙い撃ちするのがいいと思います。
カジノニュースが載るたびに買われる銘柄もありますので、相乗りできるよう各銘柄を監視しておきましょう!
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