ALBERTは+84%!HEROZは+185%!
トヨタと自動運転の業務提携を結んだALBERTが東証の全銘柄トップの+845%の上昇となり、AIベンチャーのHEROZがIPOで11倍もの値を付けるなど、2018年には人工知能関連銘柄は最強のテーマ株となりました。
人工知能関連銘柄は2018年に上がり過ぎた反動から、2019年には調整入りも懸念されますが、投資家の人工知能への期待はまだまだ熱いものと思われます。
人工知能関連銘柄に注目していきましょう!
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人工知能(AI)とは何か?
人工知能(AI)とは、人間の知的行為をコンピューター上で実現する技術やソフトウェア、コンピューターシステム全般のことです。
人工知能の研究自体は1950年代から始まっており、2006年のディープラーニング(深層学習)の登場と2010年代以降のビッグデータの登場によって、現在は“第三次AIブーム”が到来していると言われています。
特に、2016年から2017年に掛けて、ディープラーニングを搭載したGoogleの「アルファ碁」が囲碁のトップ棋士を次々と破ったニュースをきっかけに、人工知能は社会的にも注目されるようになりました。
画像認識や自動翻訳(音声認識)、自動運転など、人工知能は21世紀の人類のライフスタイルを根本的に変え得る可能性を持っており、その影響は全ての産業に及ぶと言われています。
ただ、人工知能は万能で多くの人の仕事を奪うなど誇張して理解されていることが多くなっている一方で、人工知能の限界も指摘され始めてきています。
2018年にベストセラーとなった「AI vs.教科書が読めない子どもたち」の中では、現行のディープラーニングを使った人工知能は統計処理しかできないため、価値判断や意味判断に弱点を持つことが指摘されています。
人工知能が人間の仕事の大半を奪う未来の到来は現実的ではありませんが、人工知能が強みを持つ業務では、多くの仕事が人工知能に代替される変化が起こることは間違いないと見られます。
2018年には人工知能関連銘柄は最強のテーマ株に!
マーケットにおいても、人工知能は注目テーマとなっています。
特に、2018年には人工知能関連銘柄が軒並み大きな上昇となり、人工知能はマーケットにおける最強のテーマ株となりました。
自動運転関連でトヨタ自動車との提携を発表した人工知能ベンチャーの【3906】ALBERTは、1年間で+845%の上昇となり、東証に上昇している全銘柄で2018年に最も上昇した銘柄となりました。
また、同じく人工知能ベンチャーの【4382】HEROZは、2018年4月の新規上場(IPO)によって、公募価格の11倍もの初値を付けてIPOテンバガーを達成しました。
人工知能関連銘柄は、今後長い期間に渡って、マーケットをけん引する最注目テーマ株になる可能性が高いと見られています。
ただ、2018年には世界中の投資家の期待感が先行し過ぎて余りにも大きく上げ過ぎてしまったこともあり、2019年には調整入りすることも懸念されます。
・人工知能関連銘柄は2018年には最強のテーマ株となった。
投資の世界でも活用される人工知能
AIに銘柄を選定させるサービスやシステムが、投資銀行や各証券会社が活用して始めています。
トレーダー600人から2人となったゴールドマン・サックス
2000年の頃にゴールドマン・サックスは600人ものトレーダーを雇っていました。
しかし現在においてはわずか2人のみ。
AIの活用により大幅な人員削減を果たしました。
ただしAI活用のため、200人ものコンピューター・エンジニアを雇用しています。
AIの導入により職を奪われると懸念される中、ゴールドマン・サックスが良い例となりましたが、逆にエンジニアとして雇用されるケースもあるようですね。
各証券会社はロボアドバイザーを導入
通称ロボアドと言われるロボアドバイザーは、投資判断のアドバイスを行ってくれるサービスです。
証券会社 | ロボアドバイザー |
SBI証券 | SBIファンドロボ |
楽天証券 | 楽ラップ・ロボのぶくん |
松井証券 | 投信工房 |
カブドットコム証券 | FUND ME |
各ネット証券会社もAIを株式投資のアドバイザーとして、これらのサービスを導入しています。
他にもウェルスナビ、テオなどが有名です。
またロボアドはアドバイスのみをしてくれるタイプと、売買まで全てを行ってくれるタイプに分かれており会社サービスを進めています。
このように投資の世界でもAIの活用は著しく、今後ますます需要は拡大していくでしょう。
>>投資家向きのオススメゲームとは?2030年には市場規模86兆円にもなる最大級のビッグテーマ株
人工知能(AI)関連銘柄は今あるテーマ株の中でも間違いなく最強のテーマ株であり、かつ息が長いセクターでもあります。
テクノロジーの発展にともない、自動運転車やEV車などの需要が拡大。
その頭脳となるのが人工知能であり、活躍の分野を急速に広げています。
EY総合研究所の調査によれば、2030年の市場規模は86兆円にも登るとされ、運輸、卸売、製造分野での活躍が期待されています。
※出典元:EY総合研究所、人工知能が経営にもたらす「創造」と「破壊」
人工知能のテクノロジーは驚異的な伸び率で躍進しています。
そのため株式市場において最も重要なテーマ株であり、見逃し厳禁なのです。
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人工知能関連銘柄で上昇した銘柄とその理由
2019年に入ってからの人工知能関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
AI将棋ソフトが好調で上昇!【4382】HEROZ
金融・建設向けAIソフトやAI将棋ソフトを手掛ける【4382】HEROZは、人工知能関連銘柄を代表する銘柄です。
同社は、2018年4月のIPOで、公募価格4,500円に対して、初値は11倍となる49,000円を付けました。
しかし、IPO後には大きく下落しており、2018年12月には高値から-75%減となる12,010円まで下落。2018年12月31日には、1→2の株式分割を実施しました。
2019年に入ってからは大反発しており、2019年初めの7,120円から、6月には一時20,320円にまで上昇しています。
2019年の上昇率は2.85倍(+185%)となっています。
この上昇の背景にあるのは、同社が手掛ける人工知能を活用した将棋ソフト「将棋ウォーズ」が好調で収益を押し上げているためです。
藤井聡太七段の活躍で将棋ブームが起こっていることが、同社の収益・株価ともに大きく後押ししています。
2018年に最も上昇した銘柄!【3906】ALBERT
2018年に最も上昇した銘柄となった【3906】ALBERTも、人工知能関連銘柄を代表する銘柄です。
同社は、ビッグデータをAI活用したマーケティング支援システムを開発しており、自動運転分野ではトヨタ自動車との提携を発表しています。
同社の株価は、2018年の1年間には1,291円から12,200円と+845%の上昇となりました。
2019年に入ってからは乱高下が続いており、2月には8,520円まで落ちたものの、4月には15,700円まで回復しており、6月現在は11,500円前後で推移しています。
2月に付けた安値から4月に掛けては+84%もの上昇となっています。
2018年に最も注目された人工知能関連銘柄2銘柄は、2019年に入ってからも大きな値動きをしており、投資家の人工知能への期待の高さをうかがい知ることができます。
上記2銘柄以外にも、画像認識や自動対話AIを手掛ける【3993】PKSHA Technology、人工知能型機械翻訳ソフトを手掛ける【6182】ロゼッタも、2019年に入ってから大きな値上がりとなっています。
・人工知能関連銘柄は2019年に入ってからも要注目テーマであり続けている。
人工知能関連銘柄リスト
人工知能関連銘柄リストを見ていきましょう。
【3652】ディジタルメディアプロフェッショナル | ディープラーニングに特化した低消費電力プロセッサIP |
【3653】モルフォ | ディープラーニングによる画像認識技術 |
【3655】ブレインパッド | ビッグデータ活用マーケティングサービス |
【3905】データセクション | ビッグデータ解析 |
【3906】ALBERT | ビッグデータをAI活用したマーケティング支援システム、自動運転でトヨタと提携 |
【3961】シルバーエッグ・テクノロジー | 人工知能を使ったマーケティング |
【3993】PKSHA Technology | 画像認識・自動対話に特化した人工知能 |
【4382】HEROZ | 金融・建設向けAIソフト、AI将棋ソフト「将棋ウォーズ」 |
【4388】エーアイ | 音声合成エンジン「AITalk」 |
【6182】ロゼッタ | 人工知能型機械翻訳ソフト>>投資家向きのオススメゲームとは? |
本命の人工知能(AI)関連銘柄3選!
2019年下半期に注目おすすめの人工知能関連銘柄を3銘柄見ていきましょう。
【3655】ブレインパッド
市場 | 東証一部 |
企業概要 | AIを使ったビッグデータ活用サービスやデジタルマーケティングサービスを手掛ける。 |
人工知能関連銘柄の多くは新興銘柄となっていますが、ブレインパッドは東証一部銘柄で数少ない人工知能関連銘柄です。
同社は、AIを使ったビッグデータ解析マーケティングなどを手掛けています。
株価も順調に推移しており、2019年5月には上場来高値を更新しています。東証で最も売買されている人工知能関連銘柄として必ず抑えておきましょう。
【3993】PKSHA Technology
市場 | 東証マザーズ |
企業概要 | 画像認識・自動対話に特化した人工知能を手掛ける。企業データの分析しデータマイニングの提供に強みを持っています。 |
PKSHA Technologyは、2019年に入ってから注目されつつある人工知能関連銘柄です。
同社は、画像認識と自動対話に特化したAIベンチャーであり、テキスト理解モジュール「Dialogue_1」や領域特化型の画像認識エンジン「HRUS(ホルス)」、自然言語処理技術を用いた汎用型対話エンジン「BEDORE(ベドア)」などを手掛けています。
2019年に入ってからは2倍近くの値上がりとなっており、今後も期待が集まります。
【6182】ロゼッタ
市場 | 東証マザーズ |
企業概要 | 自動翻訳ソフトに特化したAI企業。 |
ロゼッタは、人工知能型機械翻訳ソフトを多数手掛けていることで知られます。
AI自動翻訳「T-400」や自動翻訳「熟考」、多言語クラウドサービス「conyac」など自動翻訳に特化したAI関連銘柄です。
翻訳ビジネスは、急増する外国人観光客(インバウンド)からも注目されており、同社の株価は2019年に入ってから一時約3倍の上昇を遂げています。
>>投資家向きのオススメゲームとは?まとめ
2018年に最強のテーマ株となった人工知能関連銘柄は、2019年にも引き続き投資家から買われる強いテーマ株となっています。
2018年に一時10倍以上の値上がりとなったALBERTや、IPOで11倍を達成したHEROZのようなインパクトのある銘柄はないものの、2019年も上記2銘柄に加えて、ブレインパッドやPKSHA Technology、ロゼッタなどが力強い値上がりです。
投資家にとって、人工知能はバイオテクノロジーなどと並ぶ最注目のテーマ株になっていることは疑いようがなく、今後も大きく上昇する銘柄が出てくることはほぼ間違いありません。
人工知能に関するニュースにはアンテナを張っておき、関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう!
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