テレビやスマートフォンにも採用され、身近なところでも活躍し始めた有機EL。
株式市場でも度々活気づくセクターであり、注目すべきテーマ株です。
2019年に発売されるiPhoneの新型モデルには、全て有機ELが搭載されると発表されますます注目を帯びています。
有機EL市場は世界で見れば日本はまだまだですが、部材、部品関連銘柄に関してはとくに注目したい。
今回は成長マーケットである有機EL市場の動向、部材、部品関連に注目すべえき理由、オススメの関連銘柄についてお伝えしていきます。
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有機ELとは
有機ELとは、有機エレクトロルミネッセンス」の略で、「液晶の次」といわれ別次元の高画質を誇る次世代ディスプレイのことです。
液晶テレビよりも薄型で軽く、画質は「圧倒的」といえるほど綺麗な映像を楽しめます。
最近ではiPhoneXに採用されスマホ市場にも参入して来ており、将来的に標準採用される可能性が高いです。
有機ELの欠点
液晶に比べると値段がまだまだ高く、耐久性も劣り寿命も短いです。
寿命については液晶テレビの半分の3万時間しか持ちません。
ただ一日5時間可動させても16年は持ちますので、やはり価格が今後の課題となるでしょう。
量産するのも難しいにも関わらず人気のため、価格が高騰する原因にもなっています。
国内の販売シェアは(6758)ソニーが首位
ネットショップなどの実売データを集計する「BCNランキング」によると、現在の売り上げはこのようになっています。
※引用元:BCNランキング
韓国勢であるLGも人気ですが、現在ではほぼ(6758)ソニー、(6752)パナソニックの2強です。
また2017年6月の平均単価は44.6万円から、2018年5月には30.2万円まで下がっており、価格は徐々に下がってきています。
さらに、2020年の東京オリンピックというビッグイベントが待っていますので、有機ELテレビ市場の拡大に期待が持てます。
有機EL関連銘柄は製造装置、関連部材の販売企業に注目したい
国内ではソニーが首位ですが、世界シェアを見ると韓国勢が圧倒的です。
引用元:富士キメラ総研
このようにディスプレイ部門では日本はまだまだです。
しかし照明装置においては26%のシェアを獲得していますね。
関連部材でのシェア
引用元:富士キメラ総研
このように他の関連部材では日本も負けておりません。
有機EL関連部材市場はまだまだ伸びる
引用元:富士キメラ総研
有機ELの市場拡大はほぼ確実でしょう。
その中で関連部材の市場季語は2020年には2000億を超えると予測されます。
その中でも日本勢が強い円偏光板、低分子発光材料、封止材の金額の大きさが見て取れます。
このような理由から、関連部材の製造している銘柄に注目しておきたいのです。
有機EL関連部材の銘柄リスト
銘柄 | 製造部材 |
(6988)日東電工 | 円偏光板の製造メーカー |
(4005)住友化学 | 円偏光板の製造メーカー |
(5019)出光興産 | 低分子発光材料の製造メーカー |
(4901)富士フイルム | 低分子発光材料の製造メーカー |
(4902)コニカミノルタHD | 低分子発光材料の製造メーカー |
(5018)MORESCO | 有機EL用の封止材メーカー |
(4118)カネカ | 有機EL用の封止材メーカー |
注目の有機EL関連銘柄
(6728)アルバック
半導体製造装置などを製造している会社です。
有機EL向けのクライオポンプの販売が好調で、主力の半導体も伸びもよく経営が良好な企業です。
(6988)日東電工
円偏光板の製造メーカーで、連結営業利益が過去最高を更新。
技術力も高く株価は11月に上場来高値も更新している銘柄です。
(5019)出光興産
部材関連の発光材料だけでなく、他の細かい部材もまとめて一括供給できる強みがある企業です。
これらの有機EL部材の生産体制を強化する方針も明言しています。
ガソリンスタンドのイメージが強い同社ですが、今後は世界は電気自動車へとシフトします。
この流れから有機ELに事業に力を入れていく方針のため注目です。
まとめ
価格面などでまだ課題が残る有機ELですが、需要は確実に伸ばしています。
今後ディスプレイ市場はは液晶から有機ELへとシフトしていくため、市場規模は拡大の一途を辿るでしょう。
2020年に東京オリンピックもあるため、各社の売り上げにも影響がでてくると思われます。
2030年には5兆円近い規模へと試算されている、今注目の成長マーケットですので材料発表には注視しておきましょう!!